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「先生」を辞めた。 [教育一般]

3月の誕生日を迎えると66歳となるので、ここまで務めただけ頑張ったとは思う。それはさておき、

今年は非常勤講師をしていた。勤務は3日間、時間数としてはわずかだし給与としては微々たるものだ。

きっかけは、「寝ている生徒をおこしたこと」だ。いつものように机間巡視中にゲンコツでガンとやった。寝ている生徒を寝かしておくことは、生徒が授業を受ける権利を失わせることになる。これはわざわざ授業を受けに来た生徒の意志に反することになる。

また、授業を止めて「寝てはいけない」と説教することは授業を受けたい大勢の生徒の権利を奪うこととなる。迷惑なことだ。

こんな時の正解は「具合が悪いなら保健室へ行きな」と優しく諭すことである。くれぐれも「受ける気がないなら出ていけ」と言ってはいけない。この言葉は「いじめの定義」を満たす。優しく教室から退去させる。くれぐれも腕をつかんで廊下まで送ってやってもいけない。強くつかめば「暴力の定義」を、やさしく触れば「セクハラの定義」を、強い言葉で言えば「パワハラの定義」を満たすこととなる。授業には「落とし穴がいっぱい」なのである。

そこで、ガンとやって授業を行ったら、やられた生徒が「殴られました」と申し出た。

この行為は、生徒は「殴られた」と言っている。生徒の体に触れたことは「事実」だ。これは「体罰の定義」を満たす。

管理職を含む教員の側は「謝罪すればいいじゃないか」という雰囲気だったが、僕にしてみれば「寝ている生徒を起こしただけ」である。「僕が間違っていました」なんて言えるはずがない。だいたいにして「・・・・・・」生徒である。

ただ、大学生には「学校は法律で運営するところ」であることを頭の片隅に入れておけと教えている。気持ちはともかく「定義を満たした」ことは事実である。

よって、仕事を辞めることにした。


ま、退職金はすでにもらったし、給料は安いし、生活できるくらいの年金ももらっている。心を売ってまで仕事にしがみつかなければならない理由は何もない。学校や後輩の先生に大きな迷惑をかけることになるのは理解しており、心が痛むが、ここに対処することも「校長の仕事」だろう。

これをBLOGに書いて、みんなに知らせれば「終了」だ。スッキリした。
今は、それなりに忙しくしている。
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